「邦楽について・その1」

青木先生の「師匠のたまにちょいちょいひとり言」の7回目をごらん下さいませ。
 
今回は 「邦楽について・その1」です。
 
「邦楽について」 その1
 
今のことですから、知識の少ない方のために、端唄俗曲について少々ご説明申し上げます。
 
端唄俗曲というのは、曲の短いものですから、
お花見や宴会で、隠し芸としては、カラオケのない時代は最適だという人が多かったのです。
 
端唄の中には、時代々々のはやり唄や、三味線で節付け(ふしつけ)られた曲も、
俗曲として加えられていますので、
昔から酒席には欠かせないように、言われていました。
 
特に三味線ものを嫁入り道具の一つと考えられていた時代ですから、
多くの方々が楽しんでおりました。
 
そして短い曲だけに、粋に唄う難しさと、熟練が必要なのですが、
何々らしく唄うことは、できますので、みなさまよろしく。
 
そして、「大津絵」 「綱は上意」 などの曲のおもしろさに魅了されるようになります。
 
端唄は邦楽の一部門であることは、今さらお話しする必要はありませんが、
主に三味線を伴奏に使う邦楽を、三味線ものと呼んでおりました。
 
勿論、伴奏(バックミュージック)としては、笛、小鼓(こつづみ)、太鼓など使うのですが、
主に三味線を使う邦楽は、長唄(ながうた)、義太夫(ぎだゆう)、清元(きよもと)、
常磐津(ときわず)、新内(しんない)などがありますが、
だいぶ以前には、旦那芸だとか、身分や職業によって、習う芸が違っていたのですが、
それについては又次回で・・・。