「聞き語り ~芙美子さんの想い出話~ 」

青木先生の「師匠のたまにちょいちょい ひとり言」
13回目をアップさせて頂きます。
今回は、「聞き語り ~芙美子さんの想い出話~ 」です。
 
「聞き語り ~芙美子さんの想い出話~ 」
 
体調を崩されてお休みしている芙美子さんが、
ここ何度かお教室にお見えになりました。
 お稽古の合い間にお茶を飲みながら、
楽しい昔話に花が咲きました。
 
 今の芙美子さんからは、全く想像出来ませんが、
小さい時は大人しくて、人見知りだったそうです。
 近所の人に、“芙美ちゃん、可愛いね”と言われても、
プイッと横を向いてしまったり、
いつもお母さんの後ろに隠れていたとか・・・。
 
 お母さんが好きで日本舞踊も習わされたのですが、
お稽古が嫌で、お師匠さんの所に行かずに遊んでいたそうです。
ある時、帰ってから、お母さんに“何を習って来たの?”と言われ、“いつもと同じだよ”と答えたのですが、
お師匠さんが先にお母さんに来ていない事を伝えていたので、
遊んでいたのがバレてしまったそうです。
 
 そんな大人しくて人見知りの芙美子さんが大人になると、
お母さんから“あんたは油紙に火を付けたみたいにずっとしゃべっている”と言われるようになったのですから、人って分かりませんねぇ。
 
 それから、電気パンと呼ばれた2またの電球ソケットから電気を取って焼くパン焼き器の話は、さすがの私も話に聞いただけでしたが、
なんと夢野晴吉氏もやった事があるそうです。
 
 きっとあの二人が我が社中の平均年齢を上げているんですネ。
おっと、私も入ります。忘れてました。
 
 芙美子さんの面白い話は、またの機会に。 
 
                     青木かくえ